カンピロバクター菌の特徴とは

楽しい海外旅行や仲間とのバーベキューなどで、うっかり食中毒を起こしてしまう人が増えています。ここで該当するのがカンピロバクターという菌!

カンピロバクター菌による食中毒の特徴と症状を知って、楽しいレジャーを台なしにしないようにしたいものです。

原因と予防対策を知っておくことで、案外カンタンにそれらの心配はなくなりますよ!

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カンピロバクター菌の特徴とは

カンピロバクター・ジェジュニやカンピロバクター・コリという細菌が原因となって引き起こされるカンピロバクターは、食中毒を起こす病原菌です。

微好気性生物(びこうきせいせいぶつ)のため、酸素が必要なものの、大気中の酸素濃度(20%)よりずっと低いレベル(3~15%)の生息環境を好みます。

増殖には31~46度の温度域が必要。ただし、冷凍した鶏肉からもカンピロバクターが検出されたことから、冷凍しても完全に死ぬことはないしぶとい菌であるといえます。

しかし、乾燥には弱く、加熱調理をすることで死滅します。

カンピロバクター食中毒の症状は?

主な生息場所は、ニワトリ、ウシ、ブタ、ヒツジ、イヌ、ネコ、ハトなどの動物の消化管内です。カンピロバクターが付いていても、味やにおいはなく、見た目の変化も特にありません。

世界中で発生している食中毒ですが、日本では割りと少なめで、平成27年で2,089名の患者数が報告されています。5~7月がいちばん多く、次に10月前後にも多く発生します。

子供から高齢者まで幅広い年齢層で発症しますが、ピークは10~20代、どちらかというと男性に多いようです。

まれにカンピロバクター・ジェジュニはギラン・バレー症候群を、カンピロバクター・フェタスは敗血症、心内膜炎、関節炎、髄膜炎を引き起こすことがあるので、できれば受診することをおすすめします。

カンピロバクター食中毒の症状は?

潜伏期間(2~5日)の後、主に現れる症状は、下痢、嘔吐、吐き気、腹痛、発熱、頭痛、めまい、悪寒、倦怠感、筋肉痛など。

初期症状は風邪と間違いやすく、カンピロバクター食中毒特有の症状が出るわけではありません。また、水下痢だったり血便が混ざった粘液便が出ることもあります。

数日間はこういった症状を繰り返しますが、水分補給をしっかりして安静にしていれば、徐々に自然治癒していきます。

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カンピロバクター食中毒の原因は?

潜伏期間が長めの食中毒なので、判明しないことも多いのですが、たいていは特に鶏肉、生レバー、飲料水(井戸水)、生野菜など加熱が不十分だったり汚染された食品の摂取が原因です。

また、鶏肉に付着していた菌がまな板、包丁、布巾、スポンジなどを介してうつってしまうこともありますし、犬や猫などのペットの腸内にいる菌に感染してしまうことも。

さらに、身近な人がカンピロバクター食中毒になった場合、吐しゃ物などの処理が不十分だと、手指を介して接触感染することもあります。

海外旅行での衛生的に怪しい食べ物や生乳の飲用、日本でもバーべキューなどに危険は潜んでいますよ。

まれに免疫力の弱い子供や高齢者が、人を介して感染してしまう場合もあります。

カンピロバクター食中毒の原因は?

新鮮な鶏肉なら大丈夫?

カンピロバクターがついていることと、鮮度とは何の関係もありません。見た目でついているかいないかを判断するのは難しいところです。

東京都が行った検査によると、流通している鶏肉の40~60%でカンピロバクターが検出されたという報告がありますので、鶏肉の生食は避けたほうがいいでしょう。

カンピロバクター食中毒の予防対策

カンピロバクターは比較的カンタンに防ぐことができる食中毒です。次の2つをしっかり守りましょう。

  • 十分に加熱する(生食しない)
  • 二次汚染の防止を徹底する

十分に加熱する

食肉は、中心部を75度以上で1分以上加熱することを目安にしてください。肉の中心が白くなっていればOKです。湯引きや湯通しではカンピロバクターは死にません。

ちなみに、カンピロバクターは低温にも強く、4度くらいなら長期間生存します。冷蔵庫に入れてるから大丈夫、というわけではないので注意が必要です。

二次汚染の防止

生肉を調理する場合は、専用のお箸やトングなどを利用して、生肉に触れたお箸などで食事をするのは厳禁です。お鍋を囲むときは注意して!

たとえば、鶏の唐揚げを作る際、揚げる前の生肉と揚げた後の唐揚げを同じ菜箸でつかむのも避けたほうがいいですね。

他にも、生の鶏肉を広げたまな板を洗わずに、さっと拭くだけでサラダ用の野菜を切るような場合でも、カンピロバクター感染症となることがあります。

カンピロバクター食中毒の予防対策

食肉に触れた調理器具は70度以上で熱湯消毒するなどして、よく乾燥させた状態のものを使いましょう。処理や保存の際も、なるべく調理器具や容器を分けてください。

熱湯だけでなく、次亜塩素酸ナトリウム(0.02%)、消毒用エタノールなどで消毒するのも有効です。

また、生肉と他の食品とは接触させないように気をつけ、手で触ったらしっかりと手を洗うようにします。このとき、固形石けんよりポンプ式の石けんの方が安心です。

カンピロバクターは空気感染する?

菌は乾燥に弱くて大気中で生存できないため、空気感染の心配はありません。

接触感染を避けるために、ペットに触った後も手洗いや手指消毒をすること、トイレ内の水洗レバーや便座、ドアノブなども消毒用エタノールなどでこまめに拭き取ってくださいね。

外出の際は、手ピカジェルが安心です。

まとめ

カンピロバクター菌による食中毒の特徴や症状、原因と予防対策などについてお伝えしました。

飲食店での感染も増えていますので、外では絶対に生肉や加熱が不十分な鶏肉などは食べないように徹底したいですね。

だからといってあまり神経質になりすぎると疲れちゃいますので、ほとほどに。できることだけ習慣化させましょう(*^^*)

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