こちらの事情で親戚へのお中元やお歳暮をやめたいとき、この習慣をやめてしまってもよいのか、それを伝えるべきなのか、いろいろと悩ましいものです。
やめたい理由が言える相手と言えない相手で接し方を変えることで、マナー違反にならずにスムーズにやめられる方法を知っておくと便利でしょう。
やめるタイミングや手紙のマナーをおさえておけば、関係性が悪くなることもありませんので、安心してお中元もお歳暮もやめることができますよ。
親戚へのお中元やお歳暮をやめたい!これって大丈夫?
今まで毎年贈ってきたお中元やお歳暮を、やめたくなる場合や辞めざるを得ない場合があります。やめる時はどんな理由が考えられるでしょう?
- 家計が厳しい(子供の進学、リストラなど)
- 付き合いが負担になってきた(老齢化など)
- 遠く離れて疎遠になった(結婚・引越しなど)
- 病気療養などで余裕がない
- そろそろ終活がしたい
まだまだ出てくることでしょうが、こうして理由を挙げて客観的に見てみると、どれも仕方がない、と思いませんか? 贈り物は、自分自身に余裕がないと、なかなか気持ちよくできないものです。
特に、日ごろから付き合いがある身近な親戚ならば、感謝の気持ちを込めて贈ることもできますが、疎遠になった相手だと先方の事情を知ることも難しく、贈る意味があるのかわからなくなってしまいますよね。
「やめたい」と思ってしまったなら、やめても大丈夫!
毎回お中元やお歳暮を贈っていた人へ贈り物をすることをやめるのは、少々勇気が必要ですが、マナーを守れば関係を悪化させることなくやめることは可能です。
ただし、ある程度のマナーやタイミングを見計らうようにしましょう。
金銭的な無理は禁物!
お中元やお歳暮を贈る相手が多くなって負担が大きいという人や、仕事を辞めてしまって苦しいなど、金銭的な理由はけっこう多いものです。
一度、お中元やお歳暮を贈ってしまうと、ずっと継続して贈らなければならないと考えるようになり、途中で贈ることをやめてもよいのか悩んでしまうのでしょう。
だからといって、借金をしてまで贈り物をするというのは本末転倒。余計な見栄をはって、自分自身の首を絞めることはありません。
割引率の多いお店を利用する、一人当たりの予算を減らすなどしても苦しいなら、きっぱりと辞めてしまう方が賢明です。
その後、余裕が出てきたらまた再開してもいいですし、お中元やお歳暮という時期にこだわらず、旅行に行ったのでお土産を渡す、というようなお付き合いでもいいですよね。
形式にこだわることなく、臨機応変に対応したいものです。
お中元やお歳暮をやめるタイミングとは?
今まで贈り続けていたお中元やお歳暮を急にやめてしまうと、相手を驚かせてしまったり、不快な気持ちにさせてしまう恐れがあります。そのタイミングはしっかりと見極めましょう。
やめたい理由を言える相手なら?
たとえば、生活環境に変化があったときにやめるという人も多いです。
身内が亡くなって贈り物を控えるようになったときは、相手に事情を理解してもらいやすいので、その旨を正直に話して、季節の贈り物の送付をやめたいという意志を伝えます。
その他のタイミングとして、子供が生まれたときや結婚をしたときなどがあります。
どちらもおめでたいシーンなので、理解してもらうのが難しい場合もありますが、定期的に連絡を取り合うようにすることで納得してもらえると思います。
特に子供が生まれた場合は、子供と一緒に相手に会ってコミュニケーションをとるようにすると、関係の悪化を防ぐことができますよ。
やめたい理由を言えない相手には?
やめたい理由を正直に話せる相手なら、それほど問題はないと思います。ですが、金銭的な理由だとかえって心配をかけてしまうなど、正直に言えない場合もありますよね。
そんな方へは、段階を踏んで徐々にやめるという方法をとりましょう。
↓
お歳暮のみ贈る(例:5,000円)
↓
お歳暮のみ贈る(例:3,000円)
↓
何も贈らない。
何も言わずにパタッとやめてしまうと、今年はなにも届きませんが?などと聞けるはずもなくモヤモヤしたり、何かあったんだろうか?と余計な心配をさせてしまいます。
こちらがストレスだからといって、相手にもストレスをかけるなんてマナー違反です。徐々に量も予算も減らして察していただきましょう。
お中元やお歳暮をやめる時の手紙マナー
お中元やお歳暮をやめるときに、その旨を相手に伝えるべきかどうか迷う人が多いです。
贈り物をやめることを言葉や手紙で伝えてしまうと、かえって相手に不快に思われないかとか、これまでの関係が悪くなってしまうんじゃないかと心配ですよね。
やめたい理由を言える相手への手紙
手紙や言葉で正式にやめることを伝える場合は、正直に理由を伝えるようにすることが大切です。嘘の情報を伝えてしまうと、今まで通り接することが難しくなってしまいますよ。
特に、お中元やお歳暮をやめたあとも今まで通りの関係でいたいのなら、ちゃんと事情を伝えた方が後々ラクになります。
理由が言える相手なら、それほど格式ばった手紙は必要なく、メールやLINEなどで伝えることになるかもしれませんね。
日頃の感謝を伝え、やめる理由を述べ、心苦しいけどこれからもよろしくお願いします、というような流れで書けばOKです。
やめたい理由を言えない相手への手紙
理由が言えない相手なので、その旨を伝える手紙は必要ありません。
お中元やお歳暮を徐々に減らす方法でやめようと思うのなら、品物を贈らないタイミングで季節の挨拶状を送付するようにします。
↓
暑中見舞いとお歳暮を送る(例:5,000円)
↓
暑中見舞いとお歳暮を送る(例:3,000円)
↓
暑中見舞いと12月中に挨拶状を送る
12月中の挨拶状は、その年の感謝を伝えられるのであれば、相手によってはクリスマスカードなどでもいいでしょう。ちなみに、年賀状は別にきちんと出します。
こうして徐々にやめていくことで、マナー違反とならずにお中元やお歳暮をやめることができますよ。
まとめ
あまり付き合いのない遠い親戚などに送っていたお中元やお歳暮をやめたいときのタイミングやマナーについてお伝えしました。
だんだんと家族のあり方も変わってきて、遠い親戚より近くの他人という言葉が誰にでも当てはまる時代になってきています。
お中元やお歳暮は贈らなければいけないものではなく、あくまでもお世話になっている方へ感謝の気持ちを表したものです。
お中元やお歳暮という形をとらなくても感謝の気持ちを伝える方法はありますので、もっと気楽に考えてくださいね。